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【ユースケース:小売業編】〜Salesforce × Tableau Publicで実現する「商品検索ダッシュボード」〜
2026年1月14日
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小売業界では、取扱商品数や販売チャネルの多様化が進む一方で、「どの商品が、どの店舗で販売されているのか」を正確に把握することが、以前にも増して難しくなっています。その結果、顧客からの問い合わせ対応に多くの工数がかかり、現場やカスタマーサポート部門の負荷が高まるという課題を抱える企業も少なくありません。 本記事では、SalesforceとTableau Publicを活用して商品検索ダッシュボードを構築し、業務効率化と顧客満足度向上を実現した小売業のデータ活用ユースケースをご紹介します。
背景:商品情報が分散し、問い合わせが多発
本ケースの企業では、自社で取り扱う商品が複数の店舗・チャネルで販売されていました。しかし、
・ どの商品が、どの店舗・販路で販売されているのかが一元管理されていない
・ 顧客から「この商品はどこで買えるのか」という問い合わせが頻発
・ 社内の担当者であっても即答できないケースが多い
といった課題が顕在化していました。これにより、カスタマーサポート部門では都度社内に確認が必要となり、回答までに時間がかかるだけでなく、担当者ごとの回答内容にばらつきが生じるリスクもありました。
目的:商品情報と販売店舗情報の「見える化」と共有
こうした状況を改善するために設定された目的は、次の2点です。
1. 自社側が商品と販売店舗の情報を正確に把握できる状態を作ること
2. 顧客自身も商品を検索し、販売店舗を確認できる仕組みを整えること
単なる社内向けの管理ツールではなく、「社内と顧客の双方が同じ情報を参照できる」ことが重要なポイントでした。
施策1:Salesforce+Tableau Publicによるダッシュボード構築
この目的を実現するために採用されたのが、SalesforceとTableau Publicを組み合わせた商品検索ダッシュボードです。
Salesforce:商品・店舗データの基盤
Salesforceには、以下のような情報を集約しました。
・ 商品マスタ(商品名、カテゴリ、型番など)
・ 販売店舗情報(店舗名、所在地、取扱状況)
・ 商品と店舗の紐づけデータ
これにより、データの正確性と更新性を担保し、常に最新の情報を管理できる基盤を構築しました。
Tableau Public:直感的に使える可視化
Salesforce上のデータをもとに、Tableau Publicでダッシュボードを作成。
顧客や社内担当者が直感的に使えるよう、以下の点を重視しました。
・ 商品名やカテゴリで検索できるUI
・ 該当商品を取り扱う店舗が一目で分かる表示
・ 地域別・店舗別の絞り込み機能
専門的な操作を必要とせず、誰でも迷わず使える設計とすることで、利用の定着を図りました。
施策2:顧客向けの分かりやすいダッシュボードを公開
顧客が自ら探せるダッシュボードを公開しました。これにより、顧客自身も商品を検索し、販売店舗を確認できる仕組みが整いました。
【顧客向けダッシュボードイメージ】
成果①:問い合わせ対応工数の大幅削減
ダッシュボード公開後、最も大きな成果として現れたのが、問い合わせ対応工数の削減です。
顧客自身が商品検索ダッシュボードを確認することで、以下のような効果が得られ
・ 「どこで販売しているのか分からない」という問い合わせが減少
・ カスタマーサポートは個別対応ではなく案内に集中可能
結果として、対応時間の短縮と業務負荷の軽減を同時に実現しました。
成果②:社内情報共有の質が向上
本ダッシュボードは、社内でも活用されています。
・ 営業担当が即座に販売店舗を確認できる
・ マーケティング部門が取扱状況を把握した上で施策を検討できる
・ 属人化していた「商品に詳しい人」への問い合わせが減少
データを軸にした共通認識が生まれ、部門間のコミュニケーションもスムーズになりました。
成果③:データ活用の第一歩としての価値
本ケースの特徴は、高度な分析やAI活用ではなく、「分かる・探せる」ことにフォーカスした点です。いきなり複雑なデータ分析に取り組むのではなく、
1. まずは散在しているデータを整理する
2. 次に、誰でも使える形で可視化する
というステップを踏んだことで、データ活用の成功体験を社内に浸透させることができました。
まとめ:小売業における「使われるデータ活用」とは
小売業のデータ活用というと、需要予測や購買分析といった高度なテーマが注目されがちです。しかし、本ケースが示すように、
・ 現場や顧客・ユーザーが「困っていること」を起点にゴールを設定
・ データを整理し、分かりやすく提供する
だけでも、業務効率や顧客満足度に大きな効果をもたらします。
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