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【Salesforce】Winter'26リリースノートまとめ

2025年10月28日

  • #Salesforce
  • #Salesforce定期リリース

本記事では、2025年 10月12日にリリースされた Winter'26 について、Salesforce の変更点をわかりやすくまとめています。 Salesforceを活用されている方、アップデートの内容に興味がある方は必見です。

こんにちは!Sharing Innovations CRMチームです!
今回はWinter’26について、Salesforceの変更点をまとめていこうと思います。

一般ユーザー向け

ライトニングダッシュボードグラフの基準線

ダッシュボードのグラフに基準線を追加できるようになったようです!
これにより各コンポーネントごとに目標値や閾値を基準線として表示することで、視覚的な比較が可能になりました。

基準値を設定したダッシュボード例

複数列でのリストビューの並び替え(正式リリース)

以前からベータ版として提供されていた機能が正式リリースされました!
各オブジェクトのリストビューで複数の列を基準にした並び替えが可能になったようです。

リストビューのソートボタン

リストビューの右側にある矢印ボタンから設定が可能です。

ソート設定画面

例えば、取引先名で第一ソート、完了予定日で第二ソートといった、より詳細な並び替えが可能になります。
ユーザーごとの設定となるため、個人のニーズに合わせたリストビューのカスタマイズに有効ですね。

管理者向け

拡張項目履歴管理

各オブジェクトで管理していた項目履歴管理の内容を、一画面で確認できるようになりました!

主な機能
– 項目履歴管理が有効なオブジェクトのみを表示
– 追跡している項目数を一覧表示
– 各項目の追跡状況をチェックボックスで確認

項目履歴管理画面

設定>項目履歴管理ページにて「追跡オブジェクトのみを表示」にチェックを入れると、
項目履歴管理を有効にしているオブジェクトが一覧で確認できるようになりました。

これにより、開発後に一般管理者が自社でカスタマイズを進める際、項目履歴の管理操作と視認性が向上しますね!
環境全体の理解にも役立ちそうです。

自動化アプリケーションの追加

標準アプリケーションに「自動化」が追加され、Salesforce内の自動化を管理できる複数のメニューが統合されました。

含まれる機能
– Flowのリストビュー
– フローインタビューのリストビュー
– アクションハブ(ベータ版): クイックアクションやApexなどを一覧表示

自動化アプリケーションを開いた画面

注意点としては、アクションハブは現在ベータ版のため、検索や絞り込み機能に制限があるようです。
正式リリースが待ち遠しいですね!

開発者向け

新規作成したレコードをフローにすぐに追加

フロー内でレコードを作成した際、レコード取得を挟まずに作成レコードのリソースを直接参照できるようになりました。

これまでのフロー設定方法

これまでは[ レコード作成 → レコード取得 → 参照 ]といった流れを組む必要がありました。

アップデートされたフロー設定方法

今回のリリースにより[ レコード作成 → 参照(レコード取得が不要)]と、より簡潔に実装できるようになりました。

フローの要素数を削減でき、構築効率とメンテナンス性が向上が期待できますね!
ただし、複数レコード作成時(コレクション変数)は従来通りループ内での参照が必要なためその点はご注意ください。

1つの受信者項目にメールアドレスコレクションとリストを含める

フローのメール送信アクションで、受信者アドレスに単一のメールアドレスとコレクション(複数のメールアドレス)を同じ項目で管理できるようになりました。

これまでのフロー設定方法

これまでは一つのメールアドレスは「受信者アドレスリスト」複数のメールアドレスを指定する場合は「受信者アドレスコレクション」と
それぞれ指定する必要がありました。

アップデートされたフロー設定方法

今回のアップデートにより、単一メールアドレスと複数メールアドレスを一括で指定することができるようになりました。
こちらも設定がシンプルになったことで今後のフローの構築効率の向上が見込めますね!

フローバージョンの比較による変更の効率的な追跡

フローのバージョン間の差分を、フローの画面上で直接確認ができるようになりました。

主な機能
– 削除済み要素と追加済み要素の表示
– 要素内の設定値の変更履歴
– バージョン間の詳細な比較

バージョン比較方法

Salesforceフローの設定画面上から、フロー名を開くと「バージョンを比較」というものがでてくるようになりました。

バージョン比較画面

画面上部に比較したいバージョンを指定し、「バージョンを比較」ボタンをクリックすると
それぞれのバージョンの差分が確認できるようになります。

これによって、追加開発時のテスト対象の洗い出しや、予期せぬエラー発生時の原因特定、
一般管理者によるフロー開発の促進への活用が期待できますね!
バージョン比較が簡潔にできるようになったのはとてもうれしいアップデートですね!

Salesforce の Winter’26 リリースについて、気になる機能はございましたか?
今回は活用頻度が高そうなものを抜粋してご紹介いたしました。
今後も CRM チームでは Salesforce に関する情報を発信してまいりますので、次回もお楽しみに💫

Sharing Innovations では Salesforce の運用支援を行っています。
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